海外からの詐欺メールや書簡について
最近、アメリカ合衆国へ商標を出願中の出願人住所へ「 UNITED STATES TRADEMARK CENTER 」(略称 USTC )という機関から英文レターが直接送られてくることが多発しております。
通常アメリカへの出願をした場合、米国特許商標庁からの通知は、米国在住の代理人の事務所へ送られ、また、マドリッドプロトコル出願(国際登録出願)でア メリカを指定した場合には、弊所(飯島国際商標特許事務所)へ送られることになっており、出願人住所に直接送られてくることは原則としてありません。
「 UNITED STATES TRADEMARKD CENTER ,( USTC )」のレターには、実際に米国において商標登録出願中の情報(出願番号、出願日、出願人名称・住所等)が記載されており、また書式も米国特許商標庁( UNITED STATES PATENT AND TRADEMARK OFFICE ,略称は USPTO )が発行する正式な局通知を模したものです。 USTC からの詐欺レターと USPTO の正式な局通知(通常出願の場合と国際登録出願の場合)の違いは次の通りですのでご確認下さい。
真偽 |
発信者 |
宛先 |
備考 |
偽 |
UNITED STATES TRADEMARK CENTER |
出願人 |
|
真 |
UNITED STATES PATENT AND TRADEMARK OFFICE |
日本の代理人 |
国際登録出願の場合 |
真 |
UNITED STATES PATENT AND TRADEMARK OFFICE |
米国の代理人 |
米国へ現地代理人を 通して出願した場合 |
USTC は、同レターにて 385US ドルを送金することを要求していますが、 USTC と USPTO は全く関係ありませんので、このような英文レターが USTC から送られてきた場合には、破棄していただけますようお願いいたします。