海外:意匠法
2025年11月28日の韓国で改正デザイン保護法が施行されました
2025-12-02
韓国で2025年5月27日公布されたデザイン保護法が、2025年11月28日施行されました。
主な内容は以下の通りです。
1: 一部審査登録出願に対する審査の強化
・明らかに新規性または先願(先出願)要件に違反する一部審査登録出願について、審査官が拒絶できる法的根拠が明確に設定されました。一部審査登録制度は、流行サイクルが速い特定の物品(衣類、食品、アクセサリー、包装容器など)について、実体的な審査を簡略化して迅速に権利を付与する制度です。このため本来登録になるべきではないものが権利化されることがありました。そのため拒絶できる旨を法的に明確に規定しました(第62条)。
2:異議申立期間の拡大
・デザイン権の設定登録公告日から3ヶ月以内だけではなく「デザイン権侵害に関する通知を受けた日から3ヶ月以内」にも異議申立ができる期間が追加されます(68条)
3:冒認出願や共同出願違反が認められる場合、正当権利者が裁判所に登録の移転を請求できる制度を新設しました(第96条の2)。





